去年のアカデミーの作品賞や助演男優賞を獲得した作品をやっと観れた。
アカデミー賞受賞や友人が日本語字幕をやっていることもあって気になっていた映画だ。
これまた何の情報もないまま観た。
感想・・タイトルの「ムーンライト」なるほど・・余韻のあるエンディングが、この映画のタイトルが頷けた。
プレシャス同様・・アメリカの黒人母子家庭の設定。ドラッグ漬けの母親のひとり息子が主人公になっている。
派手派手しい映画じゃない。幼年期、青年期、大人、3部にわかれたストーリー。もの静かな黒人男が幼年期から自分の居場所を探し求めるみたいな・・
ポスターになったあの顔は、その3つの時代の顔をコラージュしたものだったんだね!
最優秀を獲得した男優のマハーシャラ・アリの存在感ある演技が圧倒的に良い。納得!
あからさまにドラマチックにしないで、主人公の心の奥底をわざとらしくなく見せる演出も心に響く。ラストシーンが素晴らしい。
脚本賞も納得だし、こういう映画も映画として存在できる手腕は監督のバリー・ジェンキンスのチカラに他ならない。作品賞も頷ける。ラ・ラ・ランドじゃなくて良かったと思った。前代未聞のミステイク発表だったけどね!(笑)
三上宏幸