2018年2月5日

偉大なる父

父が逝ってから、かなりの年月が経ったけれど・・元気だった父が倒れたのは忘れもしない2月3日だった。遠い記憶。

何日か意識不明が続いたが目を覚ました。けれど、脚に麻痺が残り歩けなくなっていた。それにも増して認知症になってしまったことは家族の哀しみになった。あんなに元気だった父が別人になってしまった。

結果的に11年も介護を要し・・静かに息を引き取ったのは夏の祭りの時だった。

私は6人兄姉の末っ子だ。父が43歳の時に産まれた。自分がその年齢になった時、思った。凄い!自分には考えも及ばない!この歳で、ぞろぞろと6人もの子どもがいたなんて!それだけで、只々、父が偉大に思えた。

そんな父は男ばかり5人兄弟の末っ子だ。幼い頃に継母になったと聞いている。耐え難く辛い少年期を過ごしたようだ。

今でも覚えている。一緒に寝た時の父の温もりや膝抱っこのふれあい、髭をこすり付けられた時の頬の感触・・商売に生きた男だったので、スキンシップは少なかったと思うけれど、末っ子の可愛さはあったのかな・・と思える。

立春の日。父が倒れた年齢に自分がなっていることに気付いた。自分の中では、倒れるなんて、あり得ない・・と思ったと同時に・・そうだよね、もはや倒れてもおかしくない年齢なんだ・・と・・命に関わる病になり得る年齢に達したんだ・・と自覚した。深いため息が出た。

三上宏幸

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