尊敬している画家、「中川一政」を自分の中で、勝手にそう呼ばせてもらっている(笑)
享年は97歳11ヶ月。カズさんは長生きした。
人生の最後の最後まで、絵筆を持っていたのだと思う。
カズさんに師はいない。
カズさんは独学だ。
絵の他に、書や陶芸などもあるけれど、全く器用さを感じない。出さないって言った方が正しいのか?
だけど、だからこそ、とてつもなく素晴らしい!
自分が絵を描く時は、左手で描いてみようかな?って思うぐらいだ。
器用さをまともに露呈した作品ほど、つまらないモノはない。工芸品ならまた、別だけれど。
カズさんは<己>の<感性><感情>の<沸点>の中、モノを<捉え>ようとしている。カタチも色も空間も。
武骨だけれど、それゆえの力強さとパッションがある。血が通っている。
己と戦っている。己とは何ぞや!ってぐらいに。
目を見開き真摯にモノを見つめている。向き合っている。
駒ヶ岳、薔薇、向日葵、福浦港…粘り強く、何度も何度も描いている。
カズさんの絵には、それぞれにお手製の額縁が付いている。手描きの模様が施されている。これがいい!
真鶴にある、カズさんの美術館。何度、通ったことだろう?
カズさんが詠んだ詩がある。
「自負」
われは石なり
道に落ちたる石也
人 手に取れば玉となり
人 手をふれざればただの石にすぎず
われは石となり居て嬉しかりけり
人のひろひて玉となるまで
どうですか?いいと思いませんか~!?グッと来ます!
カズさんは、私がカズさんを思い出す度、私に常に勇気を与えてくれる。
こんなふうに生きたいと思える、ただひとりの先輩だ。
三上宏幸